2015年度 素粒子のはなし

オースチン日本語補習授業校 特別授業

日時: 2015年12月5日 午後12時15分~1時

場所: O. Henry Middle School カフェテリア

みなさんは、原子という言葉を聞いた事がありますか?

私たちの周りにある物、そして私たち自身も、小さな原子と呼ばれる粒子がたくさん組み合わさってできているのです。その大きさは、10^{-8}cmくら いと非常に小さいもので、例えば人間の体は、約10^28個という、とてつもない数の原子から出来ているのです。

 

 

その小さな原子ですが、その原子もさらに 小さな粒子から出来ていて、現在知られている最も小さい粒子達が「素粒子」と呼ばれるものです。

 

その素粒子を大きな粒子加速器を使って実際にどのようにして研究していくのか、一緒に勉強しました。

 畠山 賢一氏 プロフィール

 1973年秋田県北秋田市生まれ。北海道登別市育ち。剣道、スキーなどを楽しみながら高校まで北海道で過ごし、高校時代には素粒子物理学に興味を持つ。

1992年、早稲田大学理工学部に進学し、物理学を専攻する。そのまま早稲田大学の修士課程に進み、素粒子実験グループに加入し、米国シカゴ郊外のフェルミ国立加速器研究所での実験に従事する。

1998年、ニューヨークのロックフェラー大学の博士課程に進学し、フェルミ国立加速器研究所での実験を続け、2003年博士号を取得する。

2009年までロックフェラー大学で博士研究員として研究を続け、2009年にベイラー大学の物理学科に助教授とし赴任。

2015年からは准教授として、スイス、ジュネーブ郊外の大型ハドロン衝突型加速器での研究に従事している。専門は、量子色力学に関連する測定、超対称性理論から予期させる現象の探索

写真提供: 稲葉さん