2010年度 運動会

９月半ばから晴天が続き、朝晩は涼しくなり、オースチンにも秋が来たようでした。いつまでこの天候が続いてくれるか心配されましたが、運動会当日も運動会にはもってこいのお天気に恵まれました。

今年の運動会は、例年より１時間ほど早く始まりました。

開会宣言、君が代、委員長の挨拶に続き、来賓の方の挨拶、そして、小学６年生の代表男子による選手宣誓がありました。

ラジオ体操を知らない子供たちも、高校生のお兄さんととダルメシアン君の手本を見ながら準備体操です。

多くの子供たちにとって、聞きなれない曲ですが、お父さんやお母さんには、いろいろな思い出のよみがえるラジオ体操の音楽です。

今年の運動会は、応援団の応援合戦から始まりました。

生徒の応援席の前に、各チーム中学生の応援団長をはじめ、小学校低学年の応援団・チアガールのみんなが赤組と白組に分かれて集合しました。

白組のみんなが「白組勝つぞ」、白組の応援団が「大きな声で」、赤組のみんなが「赤組勝つぞ」、赤組の応援団が 「大きな声で」。とどんどん声が大きくなり、みんなの士気が高まります。

白組は、補習校始まっ て以来、初めての女性応援団長でした。両団長とも、頭に「必勝」のハチマキ、背中に龍の刺繍の入った黒いサテンの衣装、その上から両肩にたすきを縛り、り りしい姿で、小学生･幼稚園のメンバーをリードしました。中学年の子ども達は素晴らしい側転を披露し、審査員と保護者を「あっ。」と驚かしてくれました。 低学年のかわいいチアガールたちも一生懸命踊ってくれました。

審査員は、来賓の方、校長先生、運営委員長の３名でした。甲乙つけがたい演技に、判定を躊躇しながらも、司会の方の声に従って、思い切って旗を揚げられました。赤、赤、白。判定は、赤でしたが、両チームとも立派な応援合戦でした。

毎年恒例になった「海山合戦」という紅白応援の音楽にあわせての幼稚園児たちの応援です。30人ほどの幼稚園児が、赤と白に別れ、精一杯声を張り上げました。

審査員は、引き続き、来賓の方、校長先生、運営委員長の３名でした。「赤、赤、赤、赤」、「白、白、白、白」と大きな声で叫びながら迫ってくる子ども達の迫力に審査員も圧倒されました。

恥ずかしそうにする子、これ以上大きな声が出ないというぐらい声を張り上げる子、一人ひとりの個性の出た応援でした。

1ヶ月ほど前から、朝の会の時に一生懸命練習した甲斐がありました。

在校生の弟妹たちのかけっこです。２５メートルと走る距離が短かいので、トラックの中の芝生の上、司会席の前で行なわれました。

ゴールには、ご褒美に黄色の風船のついたお菓子の袋が置いてありました。

ちびっ子たちは、風になびく風船めがけて一生懸命走りました。お母さんお父さんの心配をよそに、全力でゴールまで突っ走るお子さんもいました。小さいお子さんは、お父さんやお母さんが手を引き引きゴールインしました。

お子さんがすでに高学年になっているお母さん達は、家の子ども達もあんなに小さい時があったなと懐かしい気持ちになりました。

高校生のボランティアのお兄さんお姉さん達がゴールでテープを持って待っていてくれました。

幼稚園児によるかけっこです。未就園児走に続いてトラックの中の芝生の上で、距離は35メートル。年中組みの 子ども達は、初めての運動会とあって、少々緊張組みでした。きっと、それ以上に緊張していたのはお父さんお母さんでしょう。子供の初めてのかけっこに、 ちゃんとみんなと一緒に走り出せるかな、途中でこけて泣かないかな、変な方向に走っていかないかな、ちゃんとゴールまで走れるかな、などいろいろな思いが 頭の中をめぐっていたことでしょう。

１等賞の園児は係りの方の手作りのメダルをもらい、とてもうれしそうでした。

朝の内は、空にかなり雲が見られましたが、お昼に近づくに連れて雲が流れ行き、日差しも強くなってきました。

場所を移動して今度は、トラックの上で、小中学生による徒競走です。一番バッターは小学3年生。低学年の子ども達にお手本を示します。小3～小1は50メートル、小4以上は、100メートルを走りました。

スタートは、勢いよく飛び出したのに、後半、力尽きてしまう子、反対に、後半に追い上げてみんなを抜かしてしまう子。思うように走れた子は、満面の笑みでゴールイン。最後で抜かされて悔しそうにゴールインする子もいました。

人数の少ない中学２，３年は、男女混合で走りました。体の大きさと同じく、男子と女子の間にずいぶんと差ができました。

引き続き、トラック内の芝生の真ん中を使っても綱引きです。一番バッターはお父さん、お母さん達です。昨年は、悪天候のためにキャンセルになった大人の綱引き。また、今回の運動会では、唯一の保護者競技とあって、いつもにまして、力が入ります。

希望者が集まり人数調整をするのに少し時間がかかりましたが、始まると勝負はあっという間でした。赤組の保護者の圧勝。地面がぬかるんでいたこともあり、赤組のすごい力に綱に引きずられて滑ってしまう白組のお父さんもいました。

場所を交代して、気を取り直し、２回戦。今度は、白組も頑張って踏ん張ったものの、徐々に引っ張られてしまいました。白組のお父さん達は、きっと、「点数には入らなくてよかった。」と胸をなでおろされたことでしょう。

次は、小･中学生の女子チームです。白組の圧勝。３回目をするまでもなく勝負がつきました。反対に、男子チームは、赤組の圧勝。今年の綱引きは、残念ながら、その醍醐味ー引っ張ったり、引っ張られたりーを味わう時間はちょっとありませんでした・・・

スナックタイム

低学年はは３５メートル、高学年は５０メートル。距離は短いですが、途中に網とサック、”手を使わず、口でお菓子を取る”という障害があります。

徒競走に続いて、小学３年生が一番バッターです。まずは、網の下を潜り抜け、サックのおいてあるところまで、全力で走ります。サックの中に両足をいれ、袋 入りお菓子のぶら下がったさおのところまでサック飛び。お菓子を口で取ったら、そのままサック飛びを続けてゴールイン。

お菓子のところまでは一番に着いたものの、なかなか、お菓子が取れず、みんなに抜かされてしまう子、反対に、お菓子のところまでは遅かったのに、お菓子を さっさと取り、みんなを抜かしてゴールインする子、サック飛びでバランスを崩しこけてしまう子もいました。勢いあまって、こけながらゴールインする子も何 人もいました。誰が一番になるか最後までわからないので、みんな頑張り甲斐がありました。

プログラムの予定通り、各競技スムーズに進み、１２時１５分ごろには、閉会式を迎えました。途中で各競技の点数発表はあったものの、どちらが勝ったのが誰もわかりません。

司会者から掲示板を見るようにとの指示があり、みんなの目がそちらに。まず、赤組７７が表示されました。続いて、白組に８２が表示されると、白組から大きな声援があがりました。

赤白どちらも精一杯頑張りました。今年は、白組が優勝カップを手にしました。

校長先生からの挨拶、運営委員長の三本締めの後、記念写真を取り、各クラスジュースをもらって解散しました。